RECRUIT

導入事例

不動産DX実装ケース

多店舗・ポータル依存・分断されたWeb運用を再統合し、自社集客を“経営レベル”で最適化した地方大手不動産会社のDX事例

株式会社チンタイバンク

導入前の課題

チンタイバンクでは、24店舗を展開する成長企業として、
長年にわたり大手不動産ポータルを軸に集客を行っていました。

その結果、
ポータル広告費は月間1000万円以上に達しており、
費用対効果には常に強い関心を持っていました。

一方で、自社Webサイトおよび店舗別サイトには、
以下の構造的な問題が存在していました。

  • 大手テンプレート型の本部サイトを長年使用
     → 反響がほとんど鳴らない
     → 機能・UI・デザインが時代遅れ
     → 改善や修正の対応が遅く、柔軟性がない
  • 24店舗それぞれが、
     別サービスで店舗サイトを個別運用
     → SEO・広告運用が各店舗任せ
     → 統率・管理・評価ができない状態
  • 情報・反響・費用対効果が分散し、
     ポータル以外の集客実態が見えていなかった

特に重要だったのは、
SUUMOなどポータル反響が多かったために、
**数は少ないが契約率が高い「自社サイト反響の質」**に
長らく気づけていなかった点です。

従来の集客手法でも業績が伸びていたため、
より高い費用対効果が存在する可能性
経営として踏み込めていない状態でした。

放置した場合のリスク

この状態を放置した場合、

  • ポータル依存による広告費の高止まり
  • 自社集客が永続的に育たない
  • 多店舗展開によるWeb運用の複雑化・非効率化
  • 全体最適ではなく、部分最適が積み重なる構造

といった問題が、
規模が大きいがゆえに増幅するリスクがありました。

レイルリンクが着目したポイント

レイルリンクでは、
単なるWeb制作やSEO対策ではなく、以下をDXの中核に据えました。

  • 多店舗展開を前提としたWeb・データ・反響の再統合
  • ポータルと自社集客の役割整理
  • 店舗任せにしない、全体可視化と管理構造
  • 営業現場が本当に使う機能を含めた設計

**「集客サイト」ではなく「経営と営業の基盤」**として
Webを再定義することが目的でした。

実施内容

今回のDXでは、部分的な改善ではなく、
入口から出口までを一貫して再設計しています。

  • 24店舗分の店舗サイトを、
     本サイトとは別のサテライトサイト群として再構築
     → 物件データ・反響情報を一元管理
  • 既存の管理システム
     ヴィジュアルリサーチ
     からデータをコンバートし、直接連携
     → データの質・リアルタイム性を確保
     → 独自項目にも対応
  • 地域名・物件名を軸としたSEO設計
  • 店舗サイトから本サイトへの内部リンク設計
     → 本サイト全体の評価向上を意識した構造
  • 現場スタッフの要望を反映した機能開発
     → 営業用の地図検索・物件検索なども専用開発
  • 月1回、現場の要望を反映するための定例ミーティングに参加

さらに、

  • UI設計
  • 検索導線
  • SEO設計
  • 多店舗対応
  • CMS・運用設計
  • データの流れ・管理構造の可視化
  • 反響後のアプローチ・契約率向上の設計

など、
考え得るDX領域のほぼすべてを包括的に実装しています。

導入後の変化(数値あり)

DX実装後、以下の成果が確認されています。

  • 24店舗分の店舗サイト費用
     月約80万円超 → 50万円以下に圧縮
  • 自社サイトから
     500件を超える質の高い反響を新規創出
  • SEOキーワード
     「長野市 賃貸」「松本市 賃貸」など
     主要ビッグキーワードで2~3位に上昇
  • サイト日別アクセス数
     約150~200 → 約2000前後まで増加(約3年)

結果として、
自社集客が明確に“投資対効果の高いチャネル”として可視化され、
経営判断に耐える状態が構築されました。

この事例が示す再現性

本ケースは、チンタイバンク固有の事情に限りません。

  • 多店舗展開
  • 高額なポータル依存
  • 店舗ごとに分断されたWeb運用
  • 自社サイトのポテンシャルを活かし切れていない

こうした状況にある不動産会社であれば、
同様の改善余地と再現性が存在します。

ミニミニチンタイバンク

URL:https://www.chintaibank.jp/

株式会社チンタイバンク

URL:https://www.minimininagano.co.jp/

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